こちらのページでは杉本ゆうが1期目の4年間で行った予算・決算特別委員会での質問内容を掲載しています。なお、動画は足立区議会 予算・決算特別委員会録画映像 (gikai-adachi.jp)でご覧に頂けます。(←クリックで移動します。)

<最新・4回目>令和5年予算特別委員会(2020年3月)での質問【要旨・一部抜粋】

【1】高齢者施策について

①足立区では「絆のあんしんネットワーク」事業を通じ、地域の方々や各機関に高齢者の方への見守りや声かけなどの協力を頂いています。高齢者の異変を発見するなど、緊急事態の場合は夜間でも「基幹」地域包括支援センターで24時間の電話対応をしていること、また事態が深刻な場合は110番をとのことの周知徹底を区として行うよう求めました。

②現在、足立区では高齢者と重度身体障がい者向けの階段昇降機の設置助成制度を実施していますが、申請時

に建築基準法に基づく昇降機の確認済み証の提出が求められています。しかし、建築基準法で定める昇降機を

設置するため必要な階段幅を持つ一般住宅はほぼなく、助成実績も0件でした。真に必要な人向けの制度にな

っておらず、法律のルールと現状のズレを解消すべく国に要望するよう求めました。

③今回、足立区は「あたまの健康度測定」事業として、70歳以上の方を対象に認知症チェックを開始しました。高齢者の方々に元気で長生きして頂くため、この取り組みは非常に高く評価しています。しかし、日本における認知症の多くを占めるアルツハイマー型認知症は発症の25年前から予兆が出ると言われているため、より低年齢でのチェックを行えるように要望しました。

 

【2】教育施策について            

①今回、足立区で始まった大学の入学金、授業料、設備費が全て出る給付型奨学金が創設されたことは高く評価していますが、まだ不備な点が沢山あることを指摘しました。募集人数が40人と少ない、通う高校のレベルに関係なく評定4.0を条件にすることは不平等、世帯所得800万円以下という制限の撤廃を提言しました。また、以前から主張している奨学生に区内中学校で学習支援ボランティアをしてもらう提案も引き続き行いました。

②旧千五小跡地に足立区で初めて設置される不登校特例校(三幸学園が運営)は私立校のため、区内生徒の受け入れやカリキュラムなどについて、区と三幸学園がどの様な協議を行っているか質問しました。また、引き続き区内生徒には授業料の助成を検討する様に強く求めました。

③中学生向けにNPOを活用した放課後学習支援、区内企業に協力を求めるキャリア教育(職業体験)の充実を求めました。また高校生向けに新設される部活費用の助成、「ミライゼミ」という大学受験向け講座について質問しました。特にミライゼミは対象が25人と少ないため、対面型授業でなくとも区が塾と協力し映像授業を作成することで、より多くの区内高校生が視聴できる様にすべきと提案しました。 

 

【3】災害対策について          

2019年の台風19号の際、足立小学校には区内最多の1000人を超える方が避難したこともあり、同地域にある

千五小跡地にできる私立学校にも区の一次避難所が設定されました。新学校は来年4月に開校するため、新設

される避難所をどの様な形で運営するのか、早急に地域の要望を聞いて反映するように強く求めると共に、地

域の方と学校側との話し合いの場を区が間に入り設定すべきだと主張しました。

 

【4】足立区と戦争の歴史の区民への周知について

私が紹介議員となった請願が元となり、足立区では今年の413日から千住空襲で亡くなった民間の方の追悼式を行うことになりました。区内では千住空襲以外にも民間被害者が出ているため、今後は追悼式の対象を広げることを要望しました。また、教育委員会には学校現場を通じて、戦争の悲惨さと平和の尊さを学ぶ機会を確保するよう求めました。

 

【5】パートナーシップ制度対象者の拡大について

足立区でパートナーシップ・ファミリーシップ制度ができ2年経ちましたが、宣誓できる対象者が性的少数者の方のみという問題点を指摘し、事実婚の異性パートナーも含めるべきと主張しました。①事実婚の異性パートナーも結婚という形を取れない事情があり「住みづらさ」という点で同様であり不平等、②性的少数者の人に限定すると宣誓すること自体がカミングアウトになってしまうという問題点があるからです。

<3回目>令和4年予算特別委員会(2022年3月)での質問【要旨・一部抜粋】

(1)足立区のシティプロモーション戦略について

足立区には西新井大師をはじめとした名所があること、近年多くの貴重な美術品が発見されていることなどシティープロモーションをしていく上でのコンテンツはあるにもかかわらず、それを対外的に上手く発信できていない点について質問しました。たとえば、他区にある様な区外の人向けの足立区の紹介サイトを所管課をこえ横断的に作成する必要性について指摘しました。

(2)コロナで亡くなった方の遺族への区の対応について

新型コロナウイルスの特徴が分かってきた中で、厚生労働省の指針では感染してお亡くなりになった方と家族の「病室での最後の対面」が可能にもかかわらず、区内の病院・葬儀業者が対応できていない点について質問し、国の指針をしっかりと伝えるように要望しました。

(3)デジタル商品券やキャッシュレスなどを通じた区内の産業振興について

 区政90周年に合わせた消費喚起策であるレシートde90、デジタルプレミアム商品券、paypayを利用したキャッシュレス還元の事業について質問しました。デジタルやキャッシュレスなど使い方がわからない高齢者の方(利用者も事業者も両方)への対応等についても質問しました。

(4)子どもたちが足立区に誇りを持てる教育について

 小学校3年生で利用する社会科の副読本「わたしたちの足立」が以前と比べて、足立区の文化や歴史についての記述が少なくなっていることを指摘し(荒川が人工的に掘られたことを知らない子どもも多いことなど)、その内容の充実について要望しました。学力向上への支援策だけでなく、将来足立区の子どもが大きくなった時に自らの出身地について誇りを持てるようにすることが大切だと指摘しました。

(5)朝食を食べていない子どもたちへの対策について

 家庭環境の問題(経済的なものや育児放棄など)により朝食を食べていない子どもについて質問しました。地域の方が子ども食堂で朝食を提供しようと試みましたが、登校前の早朝に立ち寄る子どもがいなかったため、欠食児童については区が予算をつけて学校で朝食を提供できるようにすべきと要望しました。

(6)区内の大学生に選挙事務に参加してもらい主権者意識を育てることについて

 現在、足立区での選挙事務(投票所や開票作業)は区の職員のみで行われているが、区内大学生に補助業務についてもらい実際の選挙の現場を体験できるようにしたらどうか質問しました。実際に体験したことが主権者意識を育てることにもつながる点を指摘しました。

<2回目>令和2年決算特別委員会(2020年10月)での質問【要旨・一部抜粋】

(1) 地区防災計画について

 現在、区が町会・自治会ごとに、災害時(震災・水害)にその地域に合った防災計画を策定しています。これについて評価する一方で、現在、急ピッチで進めているために委託業者の作成した書類に不備があることや、町会・自治会に加入していない区民への周知などの課題について質問しました。

(2) ネグレクト(育児放棄)対策と子ども食堂での朝食提供の取り組みについて

 コロナ禍で活動休止中の所が多いものの、通常時であれば区内で20か所以上運営されている子ども食堂について質問しました。区内小中学校での問題として、子どもが朝食を食べられずに学校に来るというネグレクトの問題、その対策のための朝食を提供するための子ども食堂への取り組みについて質問しました。

(3)区の環境対策、環境学習について

昨年度、国で新設された森林環境譲与税の補助金を活用した足立区のカーボンオフセットなどの温暖化対策や、区内小中学生への木材などを通じた環境学習への取り組みについて質問しました。

(4)商店街や個店への区のサポートについて

 コロナ禍での商店街や個店をサポートするため国がGo toキャンペーンを行っているものの、潤っているのは大手企業や大型店舗が多いと指摘しました。国の事業であるのは理解しているが、煩雑な申請作業も多いため、区が事務的な部分についてサポートするべきではないかと質問しました。

(5)人権問題 について~差別やいじめを無くすために

 

初回と4回目の質問で2度にわたり先般、区議会で議論となった性的少数者の問題も含め、全てのあらゆる人権問題に対する区の取り組み、区内の学校での道徳教育における差別やいじめをなくすための取り組みについて質問しました。

 

<1回目>令和2年予算特別委員会(2020年3月)での質問【要旨・一部抜粋】

 【1】秋田県大仙市への教員派遣について

  足立区が教育政策の先進自治体である秋田県大仙市への教員派遣を始めてすでに6年が経ちます。現地での研修内容とその成果が足立区での教育姿勢にどのように反映されているか質問しました。生徒自身がしっかりと考える力を重視する教育を足立区でも実現できるよう、研修に行った若手教員たちをしっかりとサポートすると近藤区長から直接答弁して頂けました。

 

【2】コロナ渦で区内農家の余った野菜などの対処について

  現在、ニュースなどでも問題となっている、給食が停止したことや外食需要が低下していることによる、区内農家の余剰農産物の対策について質問しました。産業振興課からは、区が商店街振興組合連合会や小売業者とを仲介すると答弁がありました。しかし、現状としてはうまく機能していないのが実情の様です。

 

【3】区内の商店街・個人商店への対応について

  区内の多くの商店街では経営者に後継者が少なく高齢化している問題もあり、元気のある商店街とそうでない商店街の間に格差があることを指摘しました。これまでの区の助成制度が何年もあまり変化がないこともあり、商店街振興組合連合会との緊密な打合せの上、効果的な助成が重要だと指摘しました。また、区内で出店したい人と空き店舗とのミスマッチ解消の対策についても質問しました。

 

【4】子どもの貧困について

  区ではこれまで「子供の貧困=経済的に厳しい家庭の子ども」という捉え方がされていましたが、経済力のある家庭の子どもでも、親のネグレクト(育児放棄)により厳しい環境に置かれている子どももいることを指摘しました。区はまだその現状を把握できていないということで、早急な対策を要望しました。また、中学生の学習支援・居場所支援をNPOに委託していますが、区が先方のNPOに任せっきりで緊密な連携をとれていないことを指摘するとともに、改善を要望しました。

 

【5】千寿第五小学校跡地の活用について

  統合により空き校舎となった千寿第五小学校の活用について質問しました。区は数年前に民間業者に対して活用についての調査をしましたが、単に民間企業に売却するのではなく、区がまちづくりの核となる施設に生まれ変わらせるべきだと指摘しました。また、昨年の台風で近隣住民の方から千五小の校舎を避難所として活用できるように要望が出ていますが、区は老朽化した校舎を改築するのに8~10億円かかるということで消極的な姿勢です。私自身、普段利用しない建物で避難所としてだけ使うのに、その金額は高いと思うが、区の施設として再活用するなら逆に8~10億円で作れる(学校を新築したら50~60億円かかります)と捉えるべきではないかと質問しました。