こちらのページでは杉本ゆうが1期目の4年間で行った本会議での一般質問の内容を掲載しています。なお、動画は足立区議会 本会議録画映像 (gikai-adachi.jp)でご覧に頂けます。(←クリックで移動します。)

<最新:4回目>令和4年第三回定例会一般質問(2022.9.22)【要旨】

1】持続可能な共生社会の実現のために

(1)区立学校における欠食児童・生徒への食の支援について

足立区では9月より区立小中学校の校長の判断で欠食児童・生徒の支援をすることになりました。朝食に限らず、あらゆるケースに対応できるよう弾力的に運用できるよう区に質問と要望をしました。

(2)材料に肉を使用しないミートフリー給食の取り組みについて

 足立区の小中学校ではSDGsに関する学習を行っており、食肉生産時に発生する温室効果ガスについて考え、食べて体験できるミートフリー給食を年に1回程度、環境学習の一環としての実施を提案しました。

(3)学習意欲の高い生徒へのより手厚い支援について

 足立区では意欲が高く難関高校を目指しているが、家庭事情で塾に行けない生徒向けに無料で「足立はばたき塾」を実施し、区内外の高い評価を受けています。この他にも多くの生徒が利用できる様、各中学校で放課後を利用した学習支援システムを構築すべきと提案しました。

(4)インクルーシブ教育ついて

 足立区内での特別支援学級・学校に通う生徒の現状と、障がいのある生徒の普通学級への受け入れについて質問しました。また、発達障害児への低年齢児からの服薬が問題となっており区内の現状を確認しました。

(5)不登校対策について

 区立中学校2校に設置されている不登校特例学級「あすてっぷ」の現状と、旧千寿第五小学校跡地にできる私立特例校と区の連携や通学する生徒への助成について質問と提案を行いました。

(6)高齢者向けの災害対策について

 足立区では災害時の要支援者名簿を作成していますが、家庭内に支援者がいる場合でも支援者自身が高齢で避難に困難な場合について、足立区は防災アプリなどデジタル化を進めていますが、スマートフォンなどを上手く使えない高齢者向けのアナログな対策について質問しました。

(7)性的少数者への配慮について

 性別に関係なく着ることができる標準服を区立中学校共通で作ることを提案しました。また、足立区パートナーシップ制度について、区が戸籍上は異性であっても受理することになった件について質問しました。

              

【2】認知症の人と共に暮らすまちづくりについて

(1)認知症患者へのケア体制について

 足立区では介護保険制度の内外で様々な高齢者支援施策があります。しかし、介護を必要としている人に制度が伝わっていないことを指摘しました。介護を受ける人、ケアマネージャー、区のより緊密な連携強化について質問・要望を行いました。

(2)重度認知症患者を介護する家族へのケアについて

重度認知症患者を介護する家族には大変大きな負担がかかります。精神的に疲れてしまった家族へのケアや重度認知症でも利用できるヘルパー、訪問リハビリ、デイサービスなどについて質問・提案をしました。

<3回目>令和4年第一回定例会一般質問(2022.2.25)【要旨】

1】足立区に対する愛着を「シビックプライド」へと高めるために

※シビックプライド…単なる地域への愛着でなく「自分自身が関わり地域を良くしようとする当事者意識に基づく自負心」のこと。

(1)区民の「まちへの関わり手(区民参画総量)」を増やす方策について

現在、区民から区政提案がある場合、区長へのメールがあるが、その他に区が主催し区民・区内在学の大学生などから政策提案を募集するイベントを企画してはどうか提案しました。

(2)地域教育を通じたシビックプライド醸成の必要性について

足立区に赴任した教員が区内の文化や歴史について研修する機会について、小学校社会科副読本「わたしたちの足立」の区の文化・歴史に関する内容をより充実させる必要性について、区内の文化・歴史について教員と郷土史家や郷土博物館の学芸員などによる協議・調査する必要性についてなど質問しました。

(3)地域資源の発掘と創出、そして区外への伝え方について

 足立区と区内飲食店が協力することで「ぼった(千住もんじゃ)」や「文化フライ」など区内B級グルメのブランド化をし、区外へPRする方策について、ポストコロナの時代に向け、海外からのインバウンド客へ区内の観光資源を海外の有名旅行ガイドや旅行サイトを通じPRする必要性について提案を行いました。

              

【2】「戦争と足立区」の記憶を将来に語り継ぐ大切さについて

(1)戦争体験のオーラルヒストリー(口述歴史=聞き取り調査)について

戦争を体験し、当時の記憶がある方は多くが現在80代後半以上であり、戦争体験に関するオーラルヒストリーを取る最後のチャンスである。郷土博物館に在籍する専門家が正式な区の事業として対応すべきではないかと質問しました。

(2)民間人も含む区内戦没者に対する区主催の追悼式について

足立区でも1945413日の千住空襲をはじめとして、区内各地で空襲被害があり、当時の区役所が焼失する被害が出た他、多くの方が亡くなりました。戦争の記憶を次世代につなぐため、軍人のみでなく民間人も含む区内戦没者を対象とした区主催の追悼式の開催について提案しました。

<2回目>令和2年第四回定例会一般質問(2020.12.4)【要旨】

1】「他者に優しい街づくり」の実現

(1)障がいのある方も共に過ごせる地域づくりについて

知的・身体障がいのある施設入所者の地域生活への移行の対応、障がい者の親の高齢化と「親なき後」の不安、発達障がい児の早期発見と対応、医療的ケア児・重度身体障がい者の災害時の避難行動について。

(2)区の認知症高齢者への対策について

高齢者見守りキーホルダー・見守りシール・あんしんプリントの無料提供、地域の人が徘徊する認知症高齢者を発見した場合の連絡窓、徘徊時の身元照会のため近隣市区との情報共有について。

(3)外国人も住みやすい街づくりについて

在住外国人への区からの正しい情報提供と「やさしい日本語」での対応、外国をルーツに持つ子どもたちへの日本語サポート事業、外国籍の子どもの不就学の問題への区の現状認識と対応について。

(4)災害時の避難所運営と避難所の適正規模について

各校の現役PTA会員のより積極的な運営会議役員としての参加、学校統廃合による運営会議の大規模化と適正規模に対する区の認識、特に旧千寿第五小学校校舎の避難所としての活用について。

                    

【2】思いやりの心を持ったリーダーを育む教育について

(1)全ての子どもに均質な教育機会を提供する仕組みについて

・学校選択制により区立中学校の人気校・不人気校が生まれており、教育委員会のスタンスは「学校レベルの均質化(平準化)維持」と「学校ごとの特色・レベルの多様化の許容」のいずれか。

・人気校の学区域に住んでいる人の優先入学と他地域からの入学希望者との公平性の問題について。

・一つの小学校の学区域の中に二つ中学校の学区域の境界が存在する場合、小学校と中学校の学区域の境界を合わせる、または隣接する二校の中学については選択できるという様にすべき。

(2)他者を理解し、思いやりの心を育てる教育について

昨年度の小中学校での障がい者施策啓発事業がゼロだった理由について、自らと異なる他者を理解して思いやる心を持つための人権教育や道徳教育の必要性と理解増進のための区内学校での取り組みについて。

(3)異文化理解のための国際教育について

GIGAスクール構想で生徒1人が1台タブレットを持てる環境となりオンラインで諸外国の同世代の学生との交流を深める取り組みについて。具体的な交流相手国(地域)として姉妹都市のあるオーストラリア、台湾、韓国、マレーシアの交流を提案。

(4)より多くの「学び直しの場」の提供について

 

高校中退者向けに高卒認定試験のサポートを行う施設の開設について、成人した外国籍の不就学児の夜間中学から高卒認定までの長期的サポートについて。

<1回目>令和2年第一回定例会一般質問(2020.2.25)【要旨】

1.未来の足立を支える子どもを育てるために

 【1】授業に追いつけない生徒への補習について

低学年のうちに勉強についていけなくなると、その後、挽回することが難しくなることを踏まえ、基礎学力定着のための学童保育や放課後子ども教室での小学生への学習支援、中学校での希望者全員への放課後補習開催、これらのために必要な学習支援ボランティア増員の必要性について執行機関に質問しました。

 

【2】生徒の多様性を認める教育の実現について

 全国的には不登校の小中学生が1万人ほど増える中で、足立区では減少傾向にあります。その上で、今年度(令和2年度)から第十中学校と花保中学校に開設される、不登校支援の特例課程教室「あすテップ」、そして、将来的な特例校設置の方針について質問しました。その上で、自身の教員経験から特例校は「不登校」限定でなく、生徒の様々な個性、多様性を認める学校であるべきだと提案しました。

 

【3】意欲の高い児童・生徒をさらに伸ばすための支援について

学習意欲の高いものの、経済的な理由で高いレベルの教育にありつけない生徒のために開設されている足立はばたき塾の開催日数を増してはどうかという提案をしました。また、都立中等教育学校は、区立中学校と同じで経済的事情に関係なく入れる公立校だが、入学のには特殊な塾に通う必要があることを指摘し、区立小学校の授業で対応可能なカリキュラムにすべきと提案し、必要に応じて教育課程特例校の設置も提案しました。

 

【4】子どもたちの体験を通じた学習について

  グローバル化が叫ばれる現在、国際感覚を持った子どもを育てるため姉妹都市であるオーストラリア・ベルモント市との交流の活発化、大学の外国人留学生との交流、日光および鋸南にある区研修施設を利用してのイングリッシュキャンプ開催について質問・提案しました。また、区内小中学生の多くがパラリンピック競技を観に行くことを踏まえ、障がい者スポーツへの理解、体験をする場の重要性について質問しました。

 

 【5】外国にルーツを持つ子どもたちへの日本語教育支援について

  現在、区内小中学校の外国籍児童・生徒数は1600人を超えていることを踏まえ、日本語教育支援について質問しました。区立学校において日本語での教育環境の下で基礎学力を定着させるには、低学年のうちに日本語力をマスターする必要があり学生向け講座の時間数を増やす考えはあるか質問しました。また、文部科学省が進める、日本語で学習活動に参加する力の育成を目指す「JSL(Japanese as a second language)カリキュラム」の実践が区立学校で行われているか質問しました。

 

 2.すべての人に優しい街を実現するために

【1】高齢者への施策について

 現在、区は孤立ゼロプロジェクトの推進や2025 年までの地域包括ケアシステム構築の実現を目指していますが、その中で見えてきた課題について言及しました。現在、町会など地域の方々が高齢者の見守りに協力してくれていますが、その方々自身も高齢化している問題があります。高齢者見守りの活動に若手住民や区内の学生を取り込む方策や、企業との提携による事業を行う計画はあるか質問しました。また、一人暮らしの高齢者向けに低価格で食事を提供する「居場所」の支援や軽度の認知症の人でも一般社会と同様な活動を行うことができる「機能訓練型」のデイサービスなどの居場所づくりも必要性について質問しました。

 

 【2】子どもの貧困への施策について

  足立区の子どもの貧困対策は他の自治体と比べて充実しているが、子どもの貧困は親の経済状況にかかわらず(経済的に豊かであっても)起こる問題であり、今後の区の対策と方針を質問しました。共働きやひとり親世帯の子どもが一人で食事をせねばならず、栄養に偏りがあるため、給食で野菜などビタミンを多めに設定できないか、また、朝食を食べることができない子どもがいることについても指摘しました。また、高校中退の問題など中学卒業後の若年層支援に対する区の方針について質問しました。

 

【3】区内在住外国人への施策について

  現在、区内在住の外国人は3万人を超えており、国籍も様々です。多文化共生の観点からも、同じ足立区の住民として行政サービスを提供する必要がありますが言語的な障壁により情報が外国人区民に伝わりづらいという問題があります。現在、区のホームページも外国語版は自動翻訳で精度の高いものではないため、せめて英語版は作成すべきではないかと質問しました。また、区に登録されている 10 言語 を超える通訳ボランティアの協力を得て、区管理の各国語版のSNSコミュニティの作成、区内大学との日本語ボランティア事業の連携について質問しました。